熱交換器 レキュペレーター
コスト削減と環境保全に貢献します。
産業界では省エネルギー対策によるコスト削減と環境保全に注力しております。
SECの熱交換器(レキュペレーター)は、廃熱からの有効熱を燃焼用空気、燃料ガスの予熱として回収し燃料コストの削減を図ると同時に地球温暖化の一因であるCO₂(二酸化炭素)の排出量を削減することが出来ます。又、環境用機器としてDXN(ダイオキシン)の削減にも有効的に使用されます。
SECは最新技術を随所に取り入れ、正確な熱計算、的確な構造計算及び最適な材質選定による高性能、高効率及びより長寿命の熱交換器(レキュペレーター)を提供致します。

熱交換器汎用事例
熱交換器はゴミ焼却プラントや下水処理プラント等の環境プラント並びにボイラーや工業炉を主体に各種産業プラントに用いられ、それらプラントから排出されるガスを有効利用することで、予熱・加熱・冷却・凝縮の機能を発揮しています。 排ガスの性状により材質や構造を替えることで、プラントの性能を維持すると共に機器の腐食を防止します。



プレート式熱交換器
プレート式熱交換器は、中・低温域のダーティな排ガスと空気の熱交換器用に開発された熱交換器です。熱交換ガスは多数の鋼板製プレートからなる伝熱ブロックのユニット中を互いに直交して流れ熱交換します。ユニットを複数組み合わせた コンパクト構造です。また、伝熱面に付着したダストは機械式のダスト除去装置(スクレーパ式)で除去し、熱交換性能を安定します。
- 特長
- 伝熱面の温度が低温腐食領域とならないパス構成で設計されている。
- 全溶接構造のため、空気・排ガス側共に高い気密度をもっている。
- 長期間に亘る保守点検が容易なブロック接続方式で、伝熱ブロック毎の交換が可能。



チューブ型熱交換器
鋼管型熱交換器はもっとも一般的な熱交換器で、チューブと管板からなり、ガス―ガスやガス―空気との熱交換に適しています。
通常、熱交換器の管内にガスを流しますが、仕様によってはガスを管外に流す場合もあり、ガス条件にあった最適の設計を行います。
本器はボイラーや工業炉の燃焼用の空気予熱や焼却炉用のガス減温等を目的とした中小型熱交換器に多く採用されています。


フィン式チューブ型熱交換器
フィン付チューブ型熱交換器は主として管内に液体又は蒸気を流し、管外をガス又は空気を流す形式で、管の周りに取り付けられたフィンの伝熱効果を利用して熱交換率を高めます。従来は管外のガスが清浄なものに適用されていましたが、ダスト除去装置の開発とフィンの形状やピッチを変える事により、ダストを含む流体にも対応できるようになりました。
本器はボイラー用のエコノマイザーとして多用されてきましたが、最近では蒸気式加熱器、温水加熱器や空気温水器にも採用されています。


省エネ用熱交換器(レキュペレーター)
チャンネル型レキュペレーター
チャンネル型レキュペレーターは、多数の鋼製チューブからなる伝熱ユニットを複数組み合わせたコンパクトなレキュペレーターです。本レキュペレーターは各種工業炉の排ガス煙道中に組み込み、空気又は燃料ガスを予熱致します。排ガスはチューブの外を、非加熱流体はチューブ内を流し、伝熱は対流によって行われます。
- 特長
- コンパクトで安価
- 排ガス温度の適用範囲が広い
- 温度効率が高い(最高85%)
- 排ガス側圧力損失が少ない
- 温度条件
- 排ガス側:~1050℃
- 空気側:~700℃
- 用途
- 鉄鋼加熱炉
- 熱処理炉
- 塵芥焼却炉
- 非鉄溶解炉
- 炭化炉
- 各種工業用
シェル&チューブ型熱交換器(レキュペレーター)
シェル&チューブ型レキュペレーターは多数の鋼製チューブを組み合わせた伝熱チューブ群と胴(シェル)から構成されたレキュペレーターです。
通常は伝熱チューブ内に排ガスを胴内に非加熱流体を流して(その逆も可能)予熱致します。
伝熱は対流によって行われます。
- 特長
- ダストを多量に含む排ガスに使用可能
(ダストの自浄作用を引き出す為) - ダスト除去装置と併用可能
(ショットクリーニング装置) - コンパクト
- 煙道・煙突と兼用可能
- 温度条件
- 排ガス側:~1050℃
- 空気側:~700℃
- 用途
- 汚泥焼却
- キュポラ用APH
- 熱処理炉
- 焼成炉
輻射型レキュペレーター
輻射型レキュペレーターは、二重の鋼製円筒から構成された非常にシンプルなレキュペレーターです。内筒の内側を排ガスが流れ、内筒と外筒の隙間に非加熱流体(空気又は燃焼ガス)を流して予熱致します。伝熱は主に輻射によって行われます。
- 特長
- 高温排ガスでも使用可能(~1400℃)
- 負荷変動に強い
- ダストを多量に含む排ガスに使用可能
- 排ガス側圧力損失がほとんど無い
- 構造が堅固でシンプル
- 煙道、煙突と兼用可能
- 温度条件
- 排ガス側:~1400℃
- 空気側:~700℃
- 用途
- 硝子溶解炉
- 鍛造加熱炉
- ごみ灰溶融炉
- ガス化溶融炉
- 汚泥焼却炉・溶融炉
- 非鉄溶解炉
ケージ型熱交換器(レキュペレーター)
ケージ型レキュペレーターは輻射型レキュペレーターの内筒の代わりに伝熱面にチューブを用いたレキュペレーターです。
排ガスは伝熱チューブの外側を流れ被加熱流体(空気又はガス)はチューブの内側を流して予熱致します。伝熱は主に輻射によって行われます。
又、ケージ型はスタートアップ用ヒーターとしても使用可能です。その場合は燃焼室が不要で直接レキュペレーター中で燃焼(自燃)出来る為、非常にコンパクトな設計が可能となり設備費の負担が軽減されます。
- 特長
- 高温排ガスでも使用可能(~1400℃)
- 負荷変動に強い
- ダストを含む排ガスに使用可能
- 排ガス側圧力損失がほとんど無い
- 非加熱側流体の圧力が高くても使用可能
- メンテナンス性が高い(パイプの交換が容易)
- 煙道、煙突と兼用可能
- 温度条件
- 排ガス側:~1400℃
- 空気側:~800℃
- 用途
- アルミ溶解炉
- ごみ灰溶融炉
- 鍛造加熱炉
- ガス化溶融炉
- 汚泥焼却炉・溶融炉
- 化学プラント・その他
ご照会に際して
ご照会に際しては下記のPDFをご覧下さい。 照会に際して(熱交換器).pdf